khinas123's blog

果たしてマレー語は完璧なのか

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ほぼ1年が経とうとしているので、マレー語について振り返ってみた。

 

結論から言うと、マレー語は 完璧では無い だ。

ただ活動・仕事をする上で支障のないレベルであり、生活をするには全く問題ない。

 

 

マレー語は全くの新しい言語で、学習した期間は約1年と2ヶ月。

 

<日本>

2ヶ月半 JICAの訓練所でほぼ毎日5時間〜6時間学習。計200時間強

 

<マレーシア>

1ヶ月弱 マレーシアの首都KLで学習。週5で1日5時間くらい。

約11ヶ月 配属先で現地の人たちと働く

 

 

まず日本では先生1人に対して生徒2人のほぼマンツーマン。日曜を除く月から土まで朝から夕方まで。

マレーシアに住み始めて首都にいる間は2週間弱のホームステイもありつつ、生きたマレー語に浸かっていく。

習ったマレー語はあくまでベーシックなもので現地で使われているマレー語はいわゆる口語的なマレー語。発音や使う単語のチョイスが異なる。

 

配属先はマレーシア北部で訛りある地域。

単語がそもそも違うというものがたくさんある。(日本でいう沖縄や東北地域とかのイメージ。)

首都までに勉強していたマレー語が全く通用しないとう衝撃と言葉の壁にぶち当たる。

そこから慣れてある程度喋れるようになったのだが、個人的なポイントを振り返って見ようと思う。

 

まず、これは特に最近英語を教えている人たちや、英語が話せる人たちがよく言っているし、僕も同意なことがあって、 第2言語は完璧には喋れない と言うこと。

これは本当にそう思う。ただもちろん自分も勉強し始めた当初はマレー語めちゃくちゃ勉強してネイティヴに近いくらいに話せるようになってやる!と思っていた。

が、この気持ちは任地の北部に派遣されて初日で砕かれた。

それまでは先生と話をしたりする中である程度喋れるようになったと思っていた。

 

ただ先にも書いたように、彼らが喋っている言語が全くわからない、聞き取れない。

単語の1つも聞き取れないのだ。

なので、大人数で昼食に行った時なんて全く話には入れないってことが多かった。

なんとなく、話している人の表情や、周りの反応なんかで全く分かっていないのに、笑ったりしていた。いわゆる日本人が得意な 空気を読む っていうやつ。

 

それから2週間くらいは少し塞ぎ込んだ部分もあったのだけれど、そんな僕を救ってくれたのが 出川イングリッシュ だ。また大リーグで活躍している(していた?)川崎ムネリン選手。

彼らは紛れもない天才で、彼らの メンタルこそがマジで大事 だと思った。

 

それからは出来るだけ話すことを心がけていた。

 

あと、具体的に実践していたのは、

 

<頻出単語を拾う>

これは日頃からめちゃくちゃ意識する訳ではないのだけれど、会話の中でよく聞くなあと思う単語をなんとなく掴んでおく。最初はスペルも分からないし、意味も分からないのだけれど、とにかく 耳で音で単語を拾う、覚えておく というイメージ。

そしてその単語をなんとなく発音して友人に意味を聞く。それで意味がわかって、スペルがわかると、会話の中で今まで聞き取れていなかったピースが1つはまったかのようにめちゃくちゃ聞き取れるようになる。

それにこれは頻出単語であるから、会話の中に出てくることが多い。それ故自分も会話の中ですぐに実践して使うことができる。

自分の場合は頻出単語で分からなかった単語は半年以降にたくさん出てきて、その多くは訛りだった。ただ、彼らの会話はほとんどが訛りで構成されていたのだ。

 

 

<テキストのやり取りの中で覚えていく>

こちらに来てWhatsApp などで友人と話をしたり、何かのグループに入ったりすると色々な生きたマレー語が出てくる。それがこちらのナチュラルなマレー語であるから、それらそのままコピーして使って友人たちと会話をするとことをしていた。またショートフォームに関してもそう。新しく出て来たものはその返事で速攻使ったりして自分のものにしていった。

これは自分の中では結構有効なマレー語の上達方法の1つだったと思う。

 

 

<階段を登る瞬間を待つ>

これは時間任せというか、人任せ的なところもあるのだけれど、ある日突然レベルアップする日がくる。その時をひたすら信じて待つということ。言語なのですぐには上達しない。だけれど、日々のやり取りの中や車でラジオを聞いていたりしていて、急に言葉がスッと入ってくる習慣がある。

その 階段を登る瞬間 を気長に待つだけ。つまり焦らず、時間任せにするということ。

また全ての会話を理解しようと思ったらかなり疲れるので、大事そうだなとか、何か聞かれているなと思った部分だけ聴きとるように取捨選択をしていく。

そもそも日本語に全て当てはめるのは難しいと思ってるから、単語の醸し出す雰囲気で読み取ることもある。

 

 

<真似、コピーをする>

これはいわゆる モノマネをする というもの。同僚の喋り方、ラジオの喋り方など、発音や強弱の仕方などを綺麗そのままそっくり真似をする。オウム返しみたいなものだ。

彼らの話し方や文章の組み立て方などはある程度の定型フォーマットのようなものがあったりする。なので、その句、1節をそのまま真似をするだけである。

これも半年くらい経ったあたりから出来るようになったと思う。

 

 

<とにかく喋ること>

あとはやはりとにかく 喋る ことだ。友達を出来るだけ作って、喋り掛ける。そんなこと出来んのかって思っていたことの1つで、朝食を外に食べに行って相席になった人に話しかけることもしていた。(もちろん毎回ではないし、たまたま席が一緒になった時だけ)あと自分の場合はラッキーなことにサッカーを通して友人ができたので、彼らと会話をしたり、同僚の人たちとはかなり色んな話をした。タクシーの運転手にも話しかけた。(自己紹介の練習になる)

現地の人たちはそもそも話好きでフレンドリーな性格にも助けられた。

 

加えて活動が学校の全校生徒の前で1時間とかの講義をすることがメインだった為、嫌でも必ず喋らなければならない。

ただ間違えることを恐れなかった。(いや、正確には恐れはゼロではなかったけど、恐れないようにしていた)生徒たちは素直だから、僕の単語や発音が間違っていると、真似をしたり、笑ったりしてくる。多少はムッとしてしまうのだけれど、逆にどういう発音をするのか、単語は何か、をその場で生徒に聞く。

特にRとLの発音の違いを訂正された時は何回も言い直しをした。ただこうやって生徒たちが指摘をしたり笑ったりしてくれているのは良いことだとも考えていた。

彼らがちゃんと話を聞いてくれている証拠でもあったからだ。

 

 

 

と、以上が自分が実践していたマレー語の習得方法。

これは日本語以外の言語を習得する際に結構使える方法と思っている。

 

ちなみにマレーシア人でもあそこの州のマレー語は分からないと言っているぐらいなので、日本人である私が日本語訛りのマレー語なのも当然であり、それでいいと思っている。

 

現在も継続して英語の勉強をしているが、やはり現地に1年でもいいから言った方が早く習得できると思っている。それも完璧なものではなく、日本人訛りの英語を。

綺麗な英語を喋るに越したことはないが、それぞれの英語が全て同じではなく、全世界で英語を喋る人たち同士でも訛りはあると思うので、それを許容すればいいだけと思う。