タバコの話
たまたま休みだったのもあって、外に出ると大家がいて(大家は家の隣に住んでいる)話をしていて、まだ朝ごはん食べていないって言ったら、じゃあ朝ごはんを食べにいこうということになった。
家の近くのナシルマ(ご飯とおかずをワンプレートにとって食べるマレーシアで定番ご飯)を食べにいって話をしてたら面白い話がいくつかあった。
お父さんはマレーシアに家を18軒持っていると。
え?18軒も?っていう時点でこの人どんだけ金持ちなんだって思うんだけど、その話から仕事の話になった。(お父さんは今58歳なんだけど、早期退職していて今は仕事をしていない)
昔外資系のタバコの会社で働いていたって話は知っていたのだけれど、どんな役割だったかとか聞いたことがなくて。
仕事楽しかったの?とか。どんな仕事内容だったの?とかを改めて聞いてみた。
(※ここからの話は全てが正確に聞き取れている訳じゃないのである程度の私見と予測が入っている)
仕事はタバコの会社で調達の仕事をしていたようで、毎日とても忙しく仕事をしていたらしい。朝8時から夕方5時までが定時だったけど、忙しい時は残業も結構あったらしい。
本社からくるKPIを達成するか否かで評価が決まるのだが、前年より2年連続下がったらクビになるらしい。なので会社に入ったら最低3年は働ける保証があるのだが、KPIを達成出来なかったらクビになるというシンプルな形。
その会社で30年働いて、前年と同じ、または結果達成を繰り返していたみたいなので、しっかりと結果を出していたみたい。
それで家はボーナスを2年貯めて、1軒買うという感じで2年に1度は新しい家を買って増やしていったよう。それで今は18軒。。
ボーナスはかなり良かったって言ってた。
うちの会社だとKPIを達成しなくてもクビになることないし、(最近話題の解雇規定の関係)、KPIは達成しなければならないけど、緊張感とか厳しさが全く違うよなーと。
気持ちだけで達成しようー。て言ってもそれに対する対価や罰みたいな(解雇)といったものがないと怠けてしまうんだろうなと。
対価はボーナスでもポジションでもいいとは思うけど。
当然解雇されない分、気持ちに余裕を持って協力しながら出来るとかそういった良さもあるとは思うけど。
自分が知っている限りで書くと、マレーシアの公務員は解雇とかは無さそう。あくまでもプライベートカンパニー。
ただ公務員でもKPIに対しては達成しなければならないという義務感はかなり感じている(この気持ちはむしろボスを恐れてやらなければという方がでかいように感じるけど)。
と、話しながらいろんなことを感じた。
あとは、偽造品が横行している問題についても。
しかもその偽造品の横行を政府はその会社から賄賂をもらうことで認めている、とか。
だからマレーシア政府はクソだ、みたいなことを言ってた。
この前乗ったタクシーの運転手(インド系)の人もマレーシア政府の人間は金のことばかり考えていて全然ダメだ。と言ってて、家を建てるのも税金とか販売価格を上げて、その値上げぶんは全部自分の懐に入るように根回ししているとか。
なんかすげー汚いことやってる、あいつらはと言ってて、政治系の話とは基本的にあまりしないようにしているし、勝手に話してきたら聞いてるだけなんだけど批判的な意見しか聞いたことがない。
それだけ政治に関心を持っている人が多いのかもしれないけれど。
朝からなんか面白い話が聞けた。